ぐずぐずエブリデイ

日記です。

ファミレスのような大戸屋たち

今日夢でみちこちゃんにお会いしました。

みちこちゃんは夢の中で会うおばあちゃんで、お会いするのは三度目です。今回は大戸屋みたいな、やよい軒みたいな場所で再開しました。4人で座るテーブル席に通された私の隣に、みちこちゃんとその娘さんが座ってきたのです。突然の相席に戸惑いました。

 

わたし「あれ?みちこちゃんじゃない?久しぶり。前回はみちこちゃんの携帯に私のアドレスを登録したときよね」

みちこちゃん「久しぶり!今日はご飯を食べに来たはずなのに何を食べようかまったく決まらなくて、えっと、そもそもメニューはどこ?」

 

たぶんそれから2時間半くらいはメニューをぱらぱらしているだけで、なにを食べるか決められずにいました。みちこちゃんと娘さんが突然に相席をしてきたことも、メニューが全く頭に入ってこないことも、すべて自然に思えました。

 

カルボナーラにしようか、ハンバーグにしようか、あれ、そもそも今日はお寿司を食べにきたのだからお寿司、でもお寿司がない、やっぱりお茶漬けにしようか、ぐるぐると頭の中で食べ物が踊り、何も決められません。そうこう迷っているとウェイターさんがこちらへきました。

 

店員「食べたいものは決まりましたか」

わたし「いいえ、すみません、食べる気はあるんです、ただ座っているとかではなくて」

店員「本日のおすすめは、このパスタです。トマトがお好きなら絶対に気にいると思います。トマトソースがパスタに絡んでとても美味しいんですよ、チーズもたっぷりと入っていますし、チーズはお好きですか」

わたし「すみません、この、エビが、パスタにはいっているエビが、わたしだめなんです」

店員「そうですか、また伺いにきます」

 

店員さんはすこし怒っているように見えましたが、それでもやっぱり何を食べられるか決められませんでした。わたしとみちこちゃんの二人だけが、メニューをぱらぱらとめくるだけです。

チゲ鍋もいいし、ピザもいいかもしれない、だけど定食にも惹かれるし、ううん、そもそもそんなにお腹が空いていないからサラダだけでもいいかも、いっそスープだけでもいいかもしれない。気まずい音が響き、私は途端にどうでもよくなってカルボナーラを選び、目が覚めました。

 

おはようございます。みちこちゃんは何を選んだのでしょうね。そういえば夢の中ではみちこちゃんに会うのは三度目だと思っていましたが、今回が初対面でしたか。みちこちゃんはとても可愛らしいおばあちゃんで、今日もたくさん会話をしたはずなのに、なあんにも思い出せません。

隣の席にわたしの本当のおばあちゃんが座っていて、私のことを気にすることもなく、まるで私なんて視界に入っていないかのように、炭火をぼうぼうと燃やし、てらてらのお肉を焼いていました。私の存在に気付いているはずなのに、他人事のように。

 

みちこちゃんは私の隣に座って、おばあちゃんのにおいをしていて、白髪で、しわしわのおててが可愛くて、だけど何を話したか覚えていないし、そもそもみちこちゃんなんて出てきたのかすら忘れそうです。夢の中でだけ愛しいみちこちゃん、いつかまた会えますか。