ぐずぐずエブリデイ

日記です。

魅惑のパラダイス、鮮魚コーナー

お久しぶりです。とても元気にやっていました。みなさんもとても元気にやられていましたでしょうか。本当にお久しぶりですね。

 

気づけば2020年も終わり、なんと2021年になっておりました。これにはびっくらこかざるを得ず、さらに1月もそろそろ終わりときていますので、はあ、もうどうしたものでしょうね。この調子で2月、3月もあっという間に終わり、私はまたひとつ歳を重ねるのでしょう。

 

最近はというと、近所にいいスーパーを見つけまして、これがもう日々の楽しみにすらなっています。いいスーパーといってもチェーン店の、きっとどこにでもあるスーパーです。それだから今まで存在こそ当たり前に知っていたものの、行く気にすらならなかったのです。

それが先日、そのスーパーの前を通ったところ、とても大きな白菜が50円で売っているのを発見、迷わず、ほとんど無意識のうちにカゴをとって入店しました。お野菜はところどころ安く、それ以外はまあまあ普通のお値段です。白菜だけを片手にそのままレジへ向かおうとしたところ、私は出会ったのです。

 

光に照らされてらてらと光る腹たち、イキイキとした瞳、うろこはきらきらと光り、尾ひれや背ひれもピンとしていて、これぞまさしく「鮮魚コーナー」!!!滴る血など一滴もなく、なんとまあ綺麗なお魚たちがずらりずらりと棚いっぱいに並んでいるではありませんか!

産地はどこも国産で、まるまる1匹のお魚や貝、切り身なんかも並べてありました。パラダイス、これはスーパーのパラダイスです。

 

何を買おうか迷いに迷いました。ああどうしよう、高鳴る胸をおさえ、手にとったのはまるまる1匹の鯛。その瞬間、これまで散々失敗してきた鮮魚コーナーでのお買い物のことを思い出しました。お刺身牡蠣を買ったときはノロウィルスに苦しめられ、鰤を買ったときは臭いのなんので苦しく、塩鯖を買ったときは、脂が臭くて泣きました。

ああ…見た目ばかりよくて味が悪かったら…そう思うと、手には取ったものの、カゴに入れるのははばかられました。

 

ここまで読んではお分かりのように、何より私は魚くささがものすごく苦手なのです。そこで手に取ったのは鯛のあら。お値段も手頃なあらなら、もし失敗してもお財布への衝撃はそこまで大きくはないし、そもそも昔は捨てるところだったわけだし(ですよね?)、何だか心の傷も少なく済む気がするわ、と思ったのです。

 

鯛のあらは、あら炊きにしました。これがですね、聞いてください、あのですね、本当に驚くほど美味しかったのです。

 

以前、これまた別のまあまあ通うスーパーで298円の鯛のあらを買い、同じくあら炊きにした時は、臭いやら味も美味しくないやらで、ほとんど食べられず、鯛にも悪いやらで悲しい思いをしました。

それがどうですか、今回の!!この!!鯛のあらは!!なんとまあ美味しいこと!!鯛の脂はぷりっぷり、臭さもなく、ふわっふわの身が次から次へ出てくる出てくる。

さらにパックいっぱいたっぷり鯛のあらが詰まって198円!驚き桃の木山椒の木、何もかも最高、文句のつけようがありません。

 

そんな話を母にしたらば「それはあなたの下処理が良かったんじゃない」と言われ、あら?もしかして私の腕が上がったのか?と思ったのも束の間、いいえいいえ、やっぱり質が良かったのだと思いました。前回としたことは変わりないですし、今までの失敗はすべては、今回とは違うスーパーで購入したお魚たち。

やっぱりあの鮮魚コーナーには、何かものすごい、ものすごいワクワクがまだまだたくさん秘められているのだわと思わずにはいられませんでした。

 

そんな次の日、今日から数えて先週末。今度は鯖を1匹買いました。まだ拭いきれない不安を抱えながらも、主人の「焼き魚が食べたいなあ」に答えるべく、とうとうまるまる1匹の魚を買ってしまいました。棚にはすでにおろされた鯖もありましたが、いいえ!!私はこの鯖をおろさなければいけない!!そんな強い気持ちを抱え、このお魚を誰にも譲らまいとレジに向かいました。

 

それなのに、その日はとても忙しく、帰ったときには体力ゼロ、むしろマイナス状態でした。鯖の下処理をしてから眠ろうかとも思いましたが、重すぎる瞼をこじあけるすべはなく、鯖はそのまま冷蔵庫へぶちこみ、せめてもと冷蔵庫の温度を最大限下げて眠りました。

 

目覚めたときには、少し青ざめ、冷蔵庫で臭くなっている鯖のことを思いました。魚は水からあがったときから鮮度が落ちると聞いたことがあります。私の馬鹿…そんなことならば、やっぱり切り身になった鯖を買えばよかったのじゃない。

 

そんなことを思いながら冷蔵庫へ向かい、鯖を出したところ、あら。あらあらあらあら?血こそ少しは滴るものの、あらら?なんだかまだまだ綺麗に思えるわ。あれよあれよと三枚におろし、すかさずグリルで焼き、ぱくっと食べたところハア!!!!!!!!!!これはまた!!!!美味しい鯖!!!!!

 

じゅわっと滴る脂、上品に引き締まった身、臭いも少なくとにかく美味しい鯖でした。一体全体、どういうことですか?それにこの鯖、1匹で298円でした。どういうことですか?今までの失敗の数々が吹き飛ぶほど、2回連続大成功、二度あることは三度ある、これはもう奇跡じゃない、やっぱりあの鮮魚コーナーには凄腕の仕入れ師がいるのではありませんか。

それとも何か栄養剤のようなものをたくさんたくさん打ちに打ち、綺麗に綺麗にされた現代のチカラによって美味しくされたお魚なのでしょうか。

 

どこのスーパーへ行っても、鮮魚コーナーとは胸躍るものでした。しかし今回ばかりは出会ってしまった。あそこは私のパラダイス、魅惑の鮮魚コーナーなのです。お魚料理が捗ります。イェ〜〜イ!!!

 

そんなこんなで、鱗取りを買わねばいけないなと思っている最近でした。みなさんまた、近いうちに。ごきげんよう〜。