ぐずぐずエブリデイ

日記です。

盲目めだかのはなし

この記事では、盲目のめだかの暮らしをまとめています。

同じように目が不自由なめだかを育てている方の参考になれば幸いです。

またよいアドバイスなどがあれば教えていただけますと助かります。

〜随時追加していきます〜

□めだかのプロフィール

(めだか)アルビノメダカ(5匹)

私が飼っている盲目めだかは、アルビノ系のめだかのオスです(上の画像はチャームのアルビノめだかです。ちょっと違うけどこの種類に近い感じ)。近所の小さな商店の軒先に並んでいた子をお迎えしました。現在同じ種類のアルビノ系めだかが3匹いるのですが、1匹が完全に盲目で、残りの2匹はほかのめだかと変わらず(視力は弱いものの)見えているようすです。

飼育環境は40リットルのビオトープで、完全に屋外で飼育しています。水槽内にはさまざまな種類のめだかが15匹ほどと、ミナミヌマエビとヒメタニシがいます。(スネールもいる…)盲目めだかは、現在は隔離して育てています。

 

以下、随時更新していく盲目めだかとの暮らしです。

□弱っているめだかを発見

いつものようにビオトープにいるめだかにご飯をあげていたら、隅っこの方で藻に絡まって白くなっているめだかがいることに気づきました。すぐに塩浴をしようかと思いましたが、経験上、ここまで弱り切っていると環境の変化に耐えられず命がつきてしまうこともあります。とても迷いましたが、もしかすると助かるかもしれないと思い、0.3%の塩浴をすることにしました。

 

□体の状態をチェック、尾腐れ病とやせ細り病を発見

一度体の状態を見ようと透明のプラスチックケースに移したところ、ヒレが溶けていることに気づきました。尾腐れ病です。それから体全体が線のように細くなっていたことから、痩せ細り病だとも思いました。

思い返してみれば、この子は家にきた時から弱々しく、いつも隅っこにいました。ほかのめだかたちがものすごい勢いでご飯を食べているときも、隅っこでぽけーっとしているような子だったので、口元付近にご飯を落としてあげていたのですが、食べたり食べなかったりで、そういう子なのだと思っていました。今となってはこのときに気づいていればと後悔しています。

 

□0.3%の塩浴開始

最初はタッパーで塩浴させていたのですが、少し窮屈そうにしていたので2リットルのペットボトルで代用することにしました。ペットボトルを横に寝かせて上部を切って臨時水槽の完成です。小学生のころ理科の先生がこうしてめだかを飼っていたのを思い出し、まねをしました。

ここに飼育水と弱っためだかを入れ、天然塩をお茶パックに入れたものを浮かべておきました。いつもはカルキを抜いた水道水に塩を溶かし塩浴会場を作るのですが、今回はめだかの体にかかる負担をできるだけ減らしたいと思い、飼育水にしました。

 

□0.3%の塩浴開始から一週間

塩浴を開始した次の日に水槽を確認したところ、若干ですが昨日より元気そうに見えたので、ご飯をあげてみることに。口元にご飯を落としてみたのですが、完全にスルー。しばらく見ていたのですが、まったく食べません。食欲がないのかな?と思い、片付けようとしたものの、しばらくすれば食べるかもしれないと、ご飯はそのままにしておきました。

 

塩浴開始2日目、昨日のご飯がそのまま残っていました。水質悪化でさらに体調が悪くなることは避けたいので、水をすべてかえることに。めだかを別容器で確認したところ、少し胸びれがよくなっているような気がします。別容器にいるめだかの口元にご飯を落としてみたのですが、やはりスルー…。この時あたりから「もしかすると目があまり見えていないのかも…?」と思っていました。

 

□一週間半後 尾腐れ病ほぼ完治

塩浴開始から一週間半がたったころ、尾腐れ病はほとんど完治していました。水替えは2日に1回で、古いものはすべて捨て、完全に新しい塩浴会場を作っていました。記憶があいまいなのですが、途中で0.5%の塩浴に変えた気がします。とにかく元気に泳げるようになってよかった。

ちなみに塩浴中のご飯は1日1回で、ペットボトルの隅の方に多めに入れ、めだかに合図を送ることで食べてもらっていました。最初はペットボトルのふちをトントンとつついていたのですが、それだと怖がらせてしまうため、小指で水面をゆらして合図を送るようにしました。

食いつきはというと…あまりよくありません。水面をゆらすとご飯には気づくものの、どこにあるのかがわからないようで、手当たり次第に水面付近をぱくぱくして偶然口に入るものを食べているという感じです。もしかして痩せ細り病は、上手に食べられないからなのでは…と思いました。

 

□目がまったく見えないことに気づく

尾腐れ病が完治したころ、そろそろ塩水から淡水に戻そうとスポイトでちまちま作業をしていたところ、めだかがスポイトに寄ってきたと思ったら、そのまま当たりそうになりました。このとき初めて盲目だということに気づきました。

ビオトープにいたとき、隅っこにいたのは広い水槽が怖かったのではと思います。すみっこなら追いかけ回されることもないし、安心していたのかも。それでも追いかけ回されることはあって、目が見えないこの子はいろいろなものに当たり、傷ついたり免疫力が落ちたりして、尾が溶けてしまったのかもしれません。

ペットボトル水槽に移したばかりのころ、ペットボトル内を口先でつんつんしながら進んでいたのも、目が見えないから自分がどういう場所にいるのか確かめていたのかも。早く気づいてあげればよかった。

 

アルビノちゃんと命名

なんかだずっと盲目めだかと呼ぶのは、なんというか心がないように思うので、アルビノちゃんと呼ぶことにしました。

 

アルビノちゃんのご飯問題

いまあげているご飯はこれ。

ヒカリ (Hikari) メダカの天然食 22グラム (x 1)

乾燥糸ミミズです。いままで3種類くらい試しましたが、うちのめだかはもうこれしか食べません。タンパク質も豊富だし、食いつきもいいし、長い間浮いていてめだかたちが食べやすそうなのでおすすめです。

あとぷりっぷりに卵を産んでくれます。ただめちゃくちゃ風で飛んでしまうのと、大きさにかなりばらつきがあるのに注意です。(細かい粉になっている部分もあるので、赤ちゃんめだかも食べられると考えれば良い点かも)

ただこのご飯、アルビノちゃんには向いていません。軽すぎるのか、アルビノちゃんが泳ぐとモーセの海割りのようにご飯がアルビノちゃんの両脇に流れていってしまうんです。目が見えていると追いかけてぱくっと食いつけるのでしょうが、そうもいきません。

そこでグリーンウォーターで飼育するのはどうかなと思いました。思い立ったが吉日、ペットボトルにハイポネックスを入れて放置。太陽が当たるところにおいておけば完成です。ただどれくらいでできるか心配…。夏ならすぐできるけれど、まだ春だからなあ…。

 

□グリーンウォーター作りのためにクロレラ購入+お家問題

待っていられません!!!くもったり晴れたり寒かったり暑かったりで、グリーンウォーターの完成を待っていられない!!!そこでクロレラ濃縮原液とやらを購入してみました。

【めだか街道】《安全の日本製原液》1~5本選択できます!濃縮生クロレラ原液 【取扱説明書付き】原液生クロレラ グリーンウォーター作り・ミジンコの餌に!

↑これです。

植物プランクトンが豊富に含まれているグリーンウォーターなら、ぷくぷくに太るまでとはいかなくても、今よりかはご飯を食べられるようになるはず…。ついでにミジンコも飼って、育ててあげてみようかな。これでもだめなら、生の糸ミミズかアカムシをピンセットで口元に直で持っていってみる予定です。早く届いて〜。

 

それからアルビノちゃんのお家について考えています。今はポカリのペットボトルで暮らしてもらっていますが、へにょへにょしていて頼りないんですよね…。ただ大きすぎると泳ぐのが怖くなってしまうかもしれないので、そこそこの大きさでしっかりとした作りのものがいいと思っています。小さめの発泡スチロールとかかな…?まだ悩み中です。

 

□グリーンウォーターで飼育開始、元気そう

クロレラが到着し、グリーンウォーターで暮らし始めてから5日ほどがたったアルビノちゃん。なんだかとても元気になった気がします。しかも視力がちょっと回復しているかもしれない…!グリーンウォーターにしてからも乾燥糸ミミズをあげているのですが、水面をゆらさなくても大きめのご飯に気づけるようになりました。以前と比べると、かなり自力でもぐもぐできるようになっています。あっぱれ!!!ペットボトル内を元気に泳ぎ回るようにもなったので、少し安心しました。

そういえばミジンコをあげてみたのですが、小さいしすばしっこいしでうまく食べられていないようで、水槽内でミジンコが増えています。そりゃそうか…。

まだまだ細身なアルビノちゃん。このまま体型が細いようであれば、別の手立てを考えなければいけないなと思います。

 

□視力が戻ってきた?

最近ご飯をあげようと水槽に近づくと、底の方に逃げるようになりました。あれ?目が見えてる…?と思い、水面付近を泳いでいるアルビノちゃんにそーっと手をかざすと、やっぱりちょっと底に沈みます。もしかしたら視力が回復してきているのかもしれない…!?

あれからのアルビノちゃんの暮らしですが、お家がガラッと変わったこと以外は変わりありません。今まで2リットルのペットボトルを横にして、側面を切り抜いたものをお家にしていたのですが、強い風が吹いた日に倒れてしまいました…。

そこで以前から計画していた発泡スチロール家にお引っ越しが確定しました。広すぎないか心配でしたが大丈夫そうです。最初こそ底の方でじっとしていましたが(倒れた衝撃でどこか痛めていたのかもしれない…)今では速泳ぎをしてみたりゆらゆらしてみたりと、悠々自適な生活を送っているようです。

相変わらず大量発生しているミジンコとの暮らしも続いていますが、以前より少しお肉がついてきたような…。なにせよい方向に向かっているような気がします。そろそろこのお話も終わりが近いかな?

□亡くなりました

発泡スチロールの大きなお家も馴染んだのか、いつも気持ちよさそうに泳いでいて、ぷくぷくと太り、ミジンコを追いかけられるまでに視力が回復していたアルビノちゃん。悲しいことに、先日亡くなりました。

アルビノちゃんの定位置はやっぱり隅っこで、まだ陽がのぼりきっていないうちに見に行くといつもそこにいたのですが、その日はいませんでした。よく探したら、外に飛び出していて、息を引き取っていました。

飛び出し防止に水位は低くしてあったはずで、どうやって飛び出したのかわかりません。ミジンコとの暮らしが実は嫌だったのかもしれない、もっと水位を下げていれば、室内でフタ付きの水槽に変えれば、色々と思うことはありますが、なにを思ってもかえってきてはくれません。天国では安らかに、気持ちよく泳いでいてくれたらと思います。